カチオン電着塗装とは
樹脂成分は単独では水に浮化・分散しないが、
中和剤(酸)の存在により浮化・分散することができる。
上図のようにカチオン電着塗装は、塗料に直流電流をかけて、樹脂の持つ荷電(+)とは逆の極(-)に移動する資質を利用して塗装する。
上図のようにカチオン電着塗装は、塗料に直流電流をかけて、樹脂の持つ荷電(+)とは逆の極(-)に移動する資質を利用して塗装する。
ライン概要図
1~2年後、カチオンの前処理に酸化被膜除去装置の導入を検討中!
ライン機器構成図
カチオン塗装設備(仕様)
最大ワークサイズ (1ハンガー吊り) |
製品 サイズ |
L600×W600×H1,200mm |
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製品重量 | max.55kg | |
搬送仕様 | ライン長236m(2時間10分) | |
ハンガーピッチ | 600mm | |
焼付温度 | 150~180℃ | |
生産量 | 700~1000ハンガー/日 | |
13,800ハンガー/月(月23日稼働) |
取り扱いワークサイズ
1ハンガー 製品重量:20kg 製品サイズ: L250×W600×H1,200mm 2ハンガー 製品重量:40kg 製品サイズ: L600×W600×H1,100mm |
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●長物形状 L1,800×W200×H1,100mmまで対応可能です。 ●箱物形状 L600×W600×H1,200mmまで対応可能です。 about size ※その他の形状についてもご相談ください。 |
塗料の品質特製
高耐候性、高防食性を有するアクリル・エポキシ樹脂配合の
カチオン電着塗料を仕様
【防錆性能】
当社カチオン | 他社カチオン | 溶融亜鉛メッキ鋼板 | |
膜厚(μm) | 15 | 15 | 49 |
塩水噴霧試験(SST) | 1000 | 400~700 | 500 |
エポキシ樹脂
アクリル樹脂
耐水性・耐衝撃性に優れる事から水族館のガラスにも使われている
アクリル・エポキシ樹脂配合塗料
内側にエポキシ樹脂(耐腐食性に優れている)
外側にアクリル樹脂(耐候性に優れている)
耐食性に対するりん酸塩皮膜の効果
耐塩温水試験後の外観(5%-NaCl,55℃,240h,テープ剥離)
自動車用カチオン電着塗料(膜厚:20μm)
リン酸亜鉛皮膜は、塗装後耐食性に大きく寄与している。
粉体塗装ブースは、静電粉体吹付法で塗装を行う。これは粉体塗料に電荷を与え、空気力によって被塗物に吹き付けて塗装する方法である。静電粉体吹き付け塗装は、接地した被塗物と吹き付けガンの電極との間に、30~90kvの直流高電圧を印加する。
一方、粉体塗料を空気力によってガンから噴射すると、空気中に分散した塗料粒子は、ガンの電極で起るコロナ放電によって発生するイオン化空気と衝突して荷電する。
これがガンと被塗物間の静電場の作用と空気力によって被塗物に向い、静電気力によって被塗物上に吸着され成膜する。均一な膜厚が得易く、得られる膜厚範囲が広い。(50~150μm)。
粉体塗装は、溶剤塗装と違い、高度の技術や経験は不要である。吹き付けを失敗したら、焼きつける前ならエアブローで簡単に吹き飛ばせ、やり直しができる
【課題解決のための取組内容】
ⅰ)耐食性向上に対する課題
カチオン電飾塗装の後、溶剤塗装を行うと膜厚50μmで液だれ・ヨレ・ムラが起きていたが、粉末塗料での粉体塗装を行うため形状に制約がなく、膜厚50μ~150μが可能となる。
ハンドガンユニットを使用するため、複雑な形状でも塗装がしやすい。 膜厚が厚くなることで、素材にキズもつきにくく、カチオンと組み合わせることで、塩水噴霧試験1500時間が実現できる。
古くから一般的に使用されてきた塗装です。塗料にシンナー等を混ぜ、エアガンによる吹付けで溶剤塗装を行っており、ロボットではないため複雑な形状も塗装できます。 カチオン(防錆)+ 溶剤塗装、プライマー+ 溶剤塗装等、お客様のご希望に合わせて対応させて頂きます。焼付け塗装と自然乾燥の両方が可能です。大きさや量についてはご相談下さい。
印刷会社と提携して、カチオン塗装、粉体塗装、溶剤塗装等の単色塗装の上に、ロゴやデザインを印刷します(シルク印刷やUV印刷)。エッチング加工も予定しています。